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1人でドイツのベンチャーへ、Web Bluetoothでクルマ向けアプリの開発支援ドイツのコネクテッドカー開発事情(2/3 ページ)

筆者は20代のエンジニアで、単身でドイツに渡り、ベルリンのスタートアップで働き始めました。そのスタートアップでは、「Web Bluetooth」を活用し、誰もが簡単に自動車向けのアプリケーションを開発できるようにするプラットフォームを提供することに取り組みました。ドイツのコネクテッドカー開発事情やスタートアップの現状について、4回に分けて紹介します。

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ベルリンのスタートアップへの就職活動?

 実は私、リクルートからハイモビリティに転職したのではありません。リクルートテクノロジーズの研究開発機関であるアドバンステクノロジーラボ(ATL)と、ベルリンのスタートアップの共同R&Dプロジェクト「BTP(Berlin-Tokyo Project)」の一環としての短期出向になります。

 ATLでは、テクノロジーを強みとするスタートアップとコラボレートして、新しい技術や関係性を構築しようという考えに基づき、若手エンジニアをベルリンのスタートアップに派遣する取り組みを3年前から実施しています。

 ATLは、BTPの中で次世代のWeb技術の検証を進めたいと考えています。Web Bluetoothは、ブラウザからハードウェアを操作できるということで、まさに次世代のWeb技術であり、Webの拡張ともいえる興味深い技術です。こうして、私が所属するATLとハイモビリティの目的が一致し、プロジェクトとして進めることになりました。

 Web Bluetoothは2015年末頃からChromeに実装され始めた、非常に新しいAPIです。私はこのAPIに関して、チームメンバーの誰よりも詳しくなる必要がありました。メンバーはBluetoothへの知見はあるものの、Web Bluetoothに関しては素人です。

 APIとしての仕様がどうなっているのか、現時点で何ができて何ができていないのか、APIの開発状況はどのようになっているのか、これらを把握する必要がありました。W3Cのドキュメントを何度も読み込み、サンプルのデモを作るなどしてして理解を深めていました。

 Web BluetoothのAPI自体は現在も仕様策定中であり、機能がどんどんと追加されています。更新のスピードがとても早いため、GitHubやメーリングリストを小まめに確認し、イシューやアップデートのチェックも欠かさず行い、随時チームメンバーに共有していました。

 私が自分で解決できない問題はチームメンバーにも分かりませんので、チーム全体が止まってしまいます。そのような時にはコミュニティーのメーリングリストに質問を投げかけていました。メールを送るとすぐにパリでChromeを開発しているGoogleのエンジニアからレスポンスが来るなど、これがOSS開発なのだと実感することもありました。

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