パイオニアはライダーで前方監視、室内に後付けできるタイプも開発中:東京オートサロン 2017(1/2 ページ)
パイオニアは、「東京オートサロン2017」において、自動運転車のコックピットを提案した。周辺監視や運転操作を全てシステムに任せる間の過ごし方や、自動運転から手動運転に安全に切り替える工夫を紹介。また、開発中の前方監視用ライダー(LiDAR:Light Detection and Ranging)も披露した。
パイオニアは、「東京オートサロン2017」(2017年1月13〜15日、幕張メッセ)において、自動運転車のコックピットを提案した。周辺監視や運転操作を全てシステムに任せる間の過ごし方や、自動運転から手動運転に安全に切り替える工夫を紹介。また、開発中の前方監視用ライダー(LiDAR:Light Detection and Ranging)も披露した。
ライダーは2023年に、コックピットの技術は2020年以降の搭載を目指している。
シートやステアリングで生体センシング、視線検知も
コックピットは次のような構成となっている。ドライバーの前にはナビゲーション情報などを表示する車載情報機器の2つのディスプレイがある。センターコンソールの画面では、再生中の音楽などエンターテインメント情報を確認できる。ヘッドアップディスプレイでは、速度や進行する車線、歩行者や障害物の警告を表示する。
ドライバーの状態を監視するため、運転席周辺にはセンサーが多用されている。ステアリングやシートはドライバーの脈拍を測定。シートでは呼吸の回数も検出する。視線検知用のカメラでは、まばたきの回数の検知に加えて、ヘッドアップディスプレイの表示位置の調整も行う。
ステアリングには、自動運転から手動運転に復帰するためのスイッチと、タッチ入力のインタフェースも備えている。ステアリング右側のタッチパネルは、ドライバー前方の車載情報機器の画面表示のレイアウトに対応してスイッチとなる突起ができる。手元を見ずに直感的に操作できるようにした。
これらの技術はコックピットとしてではなく単体でも需要に応じて提供していく考えで、2020年よりも前に採用される可能性もある。
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