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ヘルスケア事業拡大に向け、総合試薬メーカーを買収:医療機器ニュース
富士フイルムは、和光純薬工業を買収すると発表した。武田薬品工業グループが所有する同社の普通株式の全てを公開買い付けで取得する。その技術力と製品を活用し、再生医療分野を含むヘルスケア事業や高機能材料事業の拡大を図る。
富士フイルムは2016年12月15日、総合試薬メーカーの和光純薬工業を買収すると発表した。武田薬品工業グループが所有する和光純薬の普通株式71.2%の全てを、約1547億円かけて公開買い付けで取得する計画だ。
買収により、富士フイルムが持つ化学合成技術やナノテクノロジー、生産技術などのノウハウを、和光純薬の事業にも活用する。富士フイルムが力を入れるヘルスケア事業や高機能材料事業においてもシナジーが生まれると期待。特にヘルスケア事業では、成長性が高いと見込まれている再生医療分野や、体外診断分野、医薬品の開発製造受託(CDMO)分野で好影響が生まれると計算している。
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