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2012年に最も引用された特許は「有機EL」、どの企業の?知財ニュース(1/2 ページ)

知財戦略の基礎は、自社の知財の把握と競合の知財のリサーチにある。パテント・リザルトは、2012年に最も引用された特許トップ100を集計、そのうち10位までを公開した。上位にはディスプレイ関係の特許が並んでいる。

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 特許分析ソフトウェア開発や特許分析情報提供を行っているパテント・リザルトは2012年12月18日、2012年に最も引用された特許のトップ10を公表した。第1位はNECの有機EL関連の特許である。

 同社の順位は、特許の審査過程において、他社特許の拒絶理由通知書*1)に引用された件数を調べた結果である。拒絶理由通知書で引用される特許は、新規性などが高いものである可能性が高い。このため、トップ10のリストは、技術開発の結果を各社が権利化する際の阻害要因となる特許だということになる。

*1) 拒絶理由通知書とは、特許庁の審査官が出願人に送る書面をいう。ある出願を登録できないと審査官が判断したときに、どの特許要件を満たしていないかが記されており、出願人は意見書などを提出できる。

 トップ10の内容は表1の通り。第1位〜第3位と第5位はディスプレイ関係の特許である。

順位 発明名称、出願番号、出願人 被引用件数 被引用回数
1 電流制御素子の駆動回路及び画像表示装置
(特願2002-070730)
NEC
23 29
2 表示装置
(特願2000-287499)
ジャパンディスプレイセントラル
21 26
3 照明装置を備えた画像表示装置及び画像表示方法
(特願2004-366988)
ジャパンディスプレイイースト、パナソニック液晶ディスプレイ
20 23
4 潤滑剤組成物
(特願2002-565029)
Shell International
19 27
5 有機エレクトロルミネッセント素子
(特願2003-070135)
城戸淳二、三菱重工業、ローム
19 22
6 III族窒化物系化合物半導体素子の製造方法
(特願2000-121692)
豊田合成
18 22
7 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
(特願2005-175494)
キヤノン
17 20
8 端末の状態制御システム
(特願2003-336250)
富士通
17 18
9 転がり軸受装置
(特願2002-270208)
ジェイテクト
16 20
10 送受信装置における多入力・多出力通信チャンネルを制御する方法およびシステム
(特願2002-580524)
Motorola Mobility
16 19
表1 2012年の個別特許――他社拒絶件数ランキングのトップ10 1993年から2012年11月までに公開された全ての公報について、2012年1月から同10月末までに拒絶理由として引用された公報を抽出し、出願人と拒絶先の名義が異なるものについて被引用件数順に集計したもの。出典:パテント・リザルト

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