ucode位置IDを含む電波を定期的に発信するビーコンを東洋大学が採用:組み込み採用事例
富士通は、東洋大学が同社の「バッテリーレス・フレキシブルビーコン」を、2017年4月に開設する情報連携学部INIAD Toyoの赤羽台キャンパスに採用することを発表した。同ビーコンを数千カ所設置し、さまざまな用途に使用する。
富士通は2016年12月8日、東洋大学が同社の「バッテリーレス・フレキシブルビーコン」を、2017年4月に開設する情報連携学部INIAD Toyoの赤羽台キャンパスに採用することを発表した。
赤羽台キャンパスに建築する新校舎INIAD HUB-1に、同ビーコンを数千カ所設置する。学生の屋内ナビゲーション、ドローンやロボットの誘導、学生の出欠管理、キャンパス内の設備や備品の在庫管理、警備やメンテナンスの管理などのほか、学生のIoT(モノのインターネット)関連のプログラミング演習などに使われる予定だ。
同ビーコンは、ucode位置IDを含んだ電波を定期的に発信する。通信距離は約10m。発電は内蔵した太陽光パネルで行い、電池を使用しないため、発火・爆発の恐れがない。シリコンゴムで覆われており、自由に曲げることができ、従来のビーコンでは難しかった曲面への設置に対応する。防水構造を採用し、ぬれても故障しないといった特性がある。
赤羽台キャンパスで使用するビーコンは、学生が自由に設置し、移設が容易なこと、電源設備が不要かつ小型で凹凸の少ない外観であることなどが採用条件になっていた。同社のバッテリーレス・フレキシブルビーコンは、これらの要求を全て満たすという。
同ビーコンは2017年4月出荷予定で、サンプル出荷は2016年12月より開始。同社は今後、富士通研究所と共に、さらに小さく、照度が低い条件でも動作し、どんな場所に貼り付けても安定して電波を出せるビーコンの実現を目指す。
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