最近の軽自動車は高過ぎる? 値上がりの理由お答えします:いまさら聞けないクルマのあの話(2)(5/6 ページ)
最近の軽自動車って価格が……と思ったことはありませんか。「昔はこのくらいの値段で売っていたのに」「モデルによっては普通車よりも高額になるなんて」と常々感じる方もいらっしゃるでしょう。本当に軽自動車は高過ぎるのか、具体的な数字を基に検証します。
まだまだある、数万円の不可欠な装備
なくてはならない装備となったあれこれも、実は数万円の価格です。
「両側スライドドア」
実はこれが最もコストが増えます。手動開閉式であっても、片側で10万円程度、さらに電動式となるとプラス5万円といったイメージでしょうか。つまり、両側で電動となると単純計算で30万円ほど高くなると考えられる、非常にインパクトが大きい装備です。
「カーナビゲーションシステム/オーディオ」
さまざまな種類のナビが登場していますので一概には言えませんが、一般的なメーカーオプションであれば10〜20万円のプラスですね。
軽自動車の場合はスマートフォンのアプリを画面に表示させ、本体にはカーナビゲーション機能がないディスプレイオーディオという形式も目立ちますが、それでも5万円高は見込む必要があります。
「オートエアコン」
通常のエアコンに比べてセンサーが増え、さらに故障診断システムの搭載、コントロールユニット搭載などで数万円高です。
「運転支援システム」
今や8割以上の方が装着するとも言われていますが、軽自動車への採用はこれから本格的にといった所でしょうか。ダイハツ工業の「スマートアシストII」などがありますが、現時点で約5万円という感じです。スマートアシストは、センサーにステレオカメラを使用する「スマートアシストIII」に進化しました。富士重工業「EyeSight(アイサイト)」を代表とする、走る/曲がる/止まるの全ての機能を備えた物は、今後登場してくるでしょう。
かなり勢いよく紹介してきましたが、表面的に見える装備だけでも
「そりゃあ200万円近くになるよね……」
といえるだけの車格で、充実した装備を備えている事が分かりますね。
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