ニュース
CADベンダーと3Dプリンタメーカーが積層造形の普及促進に向けて協業:CADニュース
Stratasysとシーメンスは、積層造形を導入した製造方式の普及促進のため、提携することを発表した。両社のソリューションを融合させ、各産業分野でアディティブマニュファクチャリングの普及拡大を図る。
アディティブマニュファクチャリングの普及促進を図る
Stratasysは2016年11月22日、アディティブマニュファクチャリング(additive manufacturing:積層造形)を導入した製造方式の普及促進のため、独シーメンスと提携することを発表した。同社のアディティブマニュファクチャリングソリューションとシーメンスのデジタルファクトリーソリューションを融合させ、さまざまな産業分野でアディティブマニュファクチャリングの普及拡大を図る。
両社はこれまで、シーメンスのCAD/CAM/CAE用ソフトウェア「NX ソフトウェア」とStratasysの「GrabCAD Print」を連携させるなど、複数のプロジェクトを共同で実施している。2016年9月には、シーメンスのNX ソフトウェアとCNCシステム「SINUMERIK 840D sl」、ストラタシスの押し出し制御技術を組み合わせた複合部品の自動製造システム向けソリューション「ロボティック コンポジット3Dデモンストレーター」を発表。FDM(熱溶解積層法)を活用し、軽量かつ高強度のパーツ製造を可能にしている。
今回の提携は、そうした製品開発に関連するもので、両社の製品の統合や総合的なアディティブマニュファクチャリングソリューションとの融合を実現していくという。
関連記事
- いまさら聞けない 3Dプリンタ入門
「3Dプリンタ」とは何ですか? と人にたずねられたとき、あなたは正しく説明できますか。本稿では、今話題の3Dプリンタについて、誕生の歴史から、種類や方式、取り巻く環境、将来性などを分かりやすく解説します。 - 「3Dモデラー」が未来の花形職業になる日
無償3次元CADツールや数万円で購入できる3Dプリンタの登場により、モノづくりを取り巻く環境やビジネスモデルが大きく変わろうとしている。そうした変化を3次元CADベンダー、3Dプリンタベンダー自身はどのように見ているのか? オートデスクとXYZプリンティングジャパンの担当者が語る。 - 3Dプリンタがなくなる日
3Dプリンタは、3Dプリンタと呼ばれなくなったときに、本当に身近なものになるのかもしれない。FABカルチャーを発信するスタジオを運営する神田沙織氏が、自身の活動を紹介しながら家庭向け3Dプリンタを取り巻く現状について語った。 - 3Dプリンタは臨界点を突破したのか
新たなモノづくりの姿を示す象徴として「3Dプリンタ」は大きなムーブメントを巻き起こしている。しかし、3Dプリンタそのものは既に1980年代からある技術で過去には夢を追いつつも突破できない壁があった。かつての研究の最前線から今のムーブメントはどう見えるのか。東大名誉教授で現在は世界最大のEMSフォックスコンの顧問も務める中川威雄氏に話を聞いた。 - 【第1話】「あッ 3Dプリンター屋だッ!!」との出会い
「自分でも3Dプリンタを使えるようになりたい!」と願うY君と、中野ブロードウェイにある「あッ 3Dプリンター屋だッ!!」のN店長との交流を通じ、パーソナル3Dプリンタを使いこなすためのハウツーを解説する連載。Y君とN店長の出会いから物語はスタートします。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.