メディカル用途に適したポータブルレコーダーシステム:医療機器ニュース
パナソニックは、メディカル用途向けの、術野収録に適したポータブルレコーダーシステム「POVCAM」を開発した。小型・軽量ながら、現在の医療映像記録に求められる高画質HD映像を得られる上に、臨場感のある4K映像の収録が可能だ。
パナソニックは2016年10月17日、メディカル用途向けの、術野収録に適したポータブルレコーダーシステム「POVCAM」を開発したと発表した。同システムは、メモリカード・ポータブルレコーダー「AG-MDR25」と4Kコンパクト・カメラヘッド「AG-MDC20」で構成されている。2017年春に発売予定だ。
AG-MDR25/MDC20は、現在の医療映像記録に求められる高画質HD映像を得られる上に、臨場感のある4K(3840×2160)30p映像の収録が可能だ。PCやネットワークとの連携ができるIP接続に対応する。同社の業務用フルHD術野カメラシステム「AG-MDR15/MDC10G」の後継機種で、従来機同様に小型・軽量のフリースタイルとなっている。
メモリカード・ポータブルレコーダーのAG-MDR25は、SDXCメモリカード対応のダブルSDカードスロットを備えており、リレー記録によって長時間の連続記録ができる。AG-MDC20との接続時には、レコーダー側でカメラの操作が可能だ。両者を接続する専用ケーブルは最長20m(別売)。操作部のスイッチはメンブレン(膜状の)シートで覆われており、容易に消毒用エタノールで拭き取りができる。
その他にも、3G-SDI入出力、マイク/ライン入力、HDMI出力を装備。LAN端子もあり、LAN接続によるIPリモートおよびIPストリーミングによってネットワーク運用性が高いのも特長だ。PCやタブレットからカメラリモート(ズーム、フォーカス、アイリスほか)をしたり、収録中にPCなどでモニタリングしたり、収録後には収録ファイルをFTPサーバに転送することもできる。
コンパクト・カメラヘッドのAG-MDC20は、設置が容易で機動性に優れる。光学20倍ズームレンズ、無影灯色再現モードを備え、16軸独立色補正機能により微細な色再現が可能だ。光学NDフィルターを設定することで、無影灯の高輝度下でも絞りすぎによる解像度劣化を防いで、適切な明るさに調整できる。さらに、アーム作動時の撮影でも映像の振れを抑える5軸ハイブリッド画揺れ補正など、術野収録に適した仕様と機能を備えている。
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