製造業のIoT活用は「取りあえずやってみよう」でOK
最近になって、製造業がIoT(モノのインターネット)を活用するのに役立つツールや周辺環境に関する発表が相次いでいます。IoTのフレームワーク全体をカバーするNECの「NEC the WISE IoT Platform」や、IoTを収益化する際のサブスクリプションビジネスの立ち上げや移行を支援するZuoraの「RBM(リレーションシップ・ビジネス・マネジメント)」、KDDIとソラコムによるIoT向け回線サービス「KDDI IoTコネクト Air」、日本HPEのエッジコンピューティング向けの新製品「HPE Edgeline Converged IoT Systems」などです。
これらの発表では「製造業からの引き合いが極めて強い」というコメントが必ず出てきます。ほんの1年前は、「IoTって何? インダストリー4.0って何?」という企業も多かったかと思いますが、既にその段階は過ぎており、製造業がIoT活用を検討するのは当たり前の時代になってきたと言えます。
IoTという言葉が常識的に使われるようになったとはいえ「IoTをどう使えばいいのか」という課題については、モノづくりに使うのか、製品のサービスに使うのかを含めて、企業ごとに多岐にわたることもあって、まだ悩みが深いようです。
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