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大学4年生になっても続けたい、学生フォーミュラでのクルマづくり車を愛すコンサルタントの学生フォーミュラレポ2016(2)(3/8 ページ)

学生フォーミュラのピットを周ってみると、各校の個性が見えてくる。マシンのコンセプトが異なるのはもちろん、苦労していることや抱えている課題もさまざまだ。取材に快く応えて生き生きと話してくれる、学生たちの笑顔がまぶしい。

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#19 金沢工業大学(夢工房フォーミュラカープロジェクト)

 続いて目に入ったピットはプレゼンテーション用パネルを美しくセッティングしたゼッケン19番、金沢工業大学です。プロジェクトリーダー兼プレゼン担当の嶋崎達哉さんにお話を伺います。

金沢工業大学のマシンKIT-16modelと嶋崎達哉さん
金沢工業大学のマシンKIT-16modelと嶋崎達哉さん(クリックして拡大)

 今回のマシンの特徴を教えてください

嶋崎さん ツインラジエーターです。前年度までは左サイドポンツーンにマウントしていましたが、今回のマシンは車体後方の両側にセットしました。

車体後部にセットされた2つのラジエーターチームメンバーの願い「冷却水が漏れませんように」 車体後部にセットされた2つのラジエーター(左)。チームメンバーの願い「冷却水が漏れませんように(ハート」(右)(クリックして拡大)

 効果はありました?

嶋崎さん はい、重量配分が左右、前後ともバランスが良くなりました。

 それは動的審査の成績にも現れますね。今のところの成績はどうなんですか?

嶋崎さん 実は昨日のエンデュランスにBグループで出走したのですが、1周目の途中で全輪のブレーキが固着し、リタイアです……。

 ありゃ、全輪ということはブレーキの制御経路のトラブルかぁ……。残念でしたねぇ。一目見て本当に美しいマシンだと思いますが、今回の活動を振り返っていかがでしたか?

嶋崎さん 例年よりもかなり前倒しで活動が進みました。シェイクダウンも2015年はぎりぎりの7月でしたが、2016年は5月に終えることができました。テスト走行距離も例年の140〜200kmに対し300kmと走り込むことができましたので、チーム運営はうまくいったと思います。逆に走行距離が伸びたことによる消耗部品への適切な対応が不足だったのかなと反省しています。

 そこのバランスが難しいんですよね。また次回に向けてのテーマですね。

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