ロボット用システムソフトウェアをPLCopenが認証:FAニュース
KUKAは、ロボット用のシステムソフトウェア「KUKA.PLC mxAutomation」の最新バージョン(2.1)がPLCopenの認証を受けたことを発表した。
KUKAは2016年9月13日、ロボット用のシステムソフトウェア「KUKA.PLC mxAutomation」の最新バージョン(2.1)が、PLCopenの認証を受けたことを発表した。PLCopenは、PLCのアプリケーション開発の効率化を目的に設立された第三者機関。ロボットメーカーとしては、初の認証になるという。
KUKA.PLC MXAUTOMATIONは、ロボットと機械制御の間のインタフェースとして開発された制御ソフトウェアだ。ロボットと機械コントローラーの接続を容易にし、専門知識がなくても、ロボットのプログラミングと診断ができる。
新バージョンは、ソフトウェア内で機能モジュールグループが拡張されたことで、プログラマブルコントローラー(PLC)の規格に適合し、今回の認証に至った。
また、新バージョンでは、Motion Controlなどの新機能が追加されたほか、ソフトウェア機能「KUKA.VectorMove」やアプリケーションソフトウェア「KUKA.ConveyorTech」の使用を可能にした。KUKA.ConveyorTechは、生産ラインのコンベアに合わせてロボットを作動させるためのソフトウェアで、新バージョンで制御するロボットは、同ソフトウェアにより動いているワークをつかめる。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- IEC 61131-3の特長〔前編〕5つのプログラミング言語と変数
「IEC 61131-3」と「PLCopen」について解説する本連載。今回は同規格に規定されている5種類のプログラミング言語と変数について説明します。 - IEC 61131-3とPLCopenの目的とは
生産ラインに欠かせないPLC。そのPLCのアプリケーション開発効率化に役立つ国際規格「IEC 61131-3」およびそれを推進する「PLCopen」という組織をご存じでしょうか。本連載ではIEC 61131-3とPLCopenについて分かりやすく解説します。 - そのPLCの情報はネットで丸見え、工場に襲い掛かるサイバー攻撃の脅威
トレンドマイクロはIoTによりつながる世界に対し、サイバー攻撃のリスクとサイバーセキュリティの重要性を示すセミナーを開催した。 - いまさら聞けないFL-net入門
オープンPLCネットワークの「FL-net(エフ・エル・ネット)」をご存じでしょうか。工場のさらなる高度化が進む中、工場ネットワークのオープン化は加速しています。その中でPLCの相互互換性を確保するオープンPLCネットワーク(OPCN)にも注目が集まっています。OPCNを実現する「FL-net」の誕生背景やメカニズム、活用シーンなどを解説します。 - PLCopenの「Motion Control FB」とは
「IEC 61131-3」と「PLCopen」について解説する本連載。今回はPLCopenの「Motion Control FB」の概要を紹介します。