日本を第4次産業革命の中心地へ、設立1年となるIoT推進コンソーシアムの現在地:CEATEC 2016(1/3 ページ)
IoT推進コンソーシアムは、「CEATEC JAPAN 2016」会場において、第2回となる総会を開催。設立から約1年となる中で、活動の内容を紹介した。
IoT推進コンソーシアムは2016年10月4日、開催中の「CEATEC JAPAN 2016」(千葉市幕張メッセ、2016年10月4〜7日)内で第2回の総会を開催。2015年10月の設立から約1年を迎える中で、活動の成果をアピールした。
IoT推進コンソーシアムは、2015年10月に「『日本再興戦略』改訂 2015−未来への投資・生産性革命−」に基づいて、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)の活用を実現する社会実装と技術開発の場として設立。経済産業省と総務省が協力するとともに、産官学が参画し、内外のIoT関連の投資を呼び込み、グローバル経済の中で関連産業が存在感を発揮できるよう活動していくことを目指している※)。
※)関連記事:産官学が参画・連携するIoT推進コンソーシアムを設立
IoT推進コンソーシアムには、設立当初から約700の企業や団体が参加していたが、現在は2400の企業および団体が参加。IoT推進コンソーシアムの会長である村井純氏(慶応義塾大学環境情報学部長兼教授)は「IoTによりデータを使ったイノベーションがあらゆるところに広がる。これらの中で、正確なデータの確保、信頼性のある環境づくり、安心できるサービスなど、これらを実現する役割をIoT推進コンソーシアムが担っていきたい」と述べている。
IoT推進コンソーシアムでは、具体的には「技術開発WG(スマートIoT推進フォーラム)」「先進的モデル事業推進WG(IoT推進ラボ)」「IoTセキュリティWG」「データ流通促進WG」4つのWG(ワーキンググループ)による活動を推進している。
技術開発WG(スマートIoT推進フォーラム)
「技術開発WG」では、IoTなどに関する技術の開発・実証、標準化などの活動を産学官で推進することを目的として設置。同WG内に「技術戦略検討部会」と「研究開発・社会実証プロジェクト部会」を用意し、それぞれ具体的な活動を推進しているところだという。
それぞれの部会のもとで、国内外の標準化の動向把握と標準化戦略などを検討する「技術・標準化分科会」、テストベッド(実証の場)の要件とその利活用促進策を検討する「テストベッド分科会」、ユーザーのIoT利活用に必要なスキルセットを策定し講習会や教育の実施を行う「IoT人材育成分科会」自律型モビリティシステムの実現に向けた技術開発や実証などを行う「自律型モビリティプロジェクト」異分野のソーシャルビッグデータの活用を目指す「異分野データ連携プロジェクト」地域発の先導的なIoTサービスの創出や展開を後押しするための「身近なIoTプロジェクト」などのさまざまな分科会やプロジェクトを運営してきたという。
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