CAD・CAEの「情報の秋」、到来
例年通りの動きではありますが、ここのところで3D CADやCAE関係の発表やイベント開催の情報が増えつつあります。最近のベンダー各社の共通した傾向としては、将来を見据えた技術の高度化はもちろん、複雑になってきた製品構成の整理・統合、作業の簡素化や自動化といったユーザーのすそ野を広げるための取り組みがよく見られます。
例えばこんなニュースがありました
- 「Design」「Make」「Use」が融合する時代、設計者の役割も変わる?
- マルチフィジクス解析を身近に、設計者に使ってほしい――新製品「ANSYS AIM」
- 「書類のプリンタ出力と同じ感覚を目指す」「単に上に積み上げるだけじゃない」――3Dプリンティング最先端
- シーメンスPLMがCAEツール群を1プラットフォームに統合、「Simcenter 3D」へ
ここ10年くらいの間で、外資のCAD・CAEベンダー各社は意欲的に企業や技術の買収をしてきました。「ちょっと! いつの間にこのソフトは名前が変わったの?」「えっ! 今はないの!?」「あれ? ○○が開発していたんじゃないの?」ということが、これまで結構あったかと思います。そして10年前からすれば、想像できなかった業界マップになっているのではないでしょうか。
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ストラタシス・ジャパンは3Dプリンティング技術をテーマとした講演イベントを開催した。本稿では同イベントでストラタシスが明かした、3Dプリンティングの新技術「Demonstrator」、3Dプリントの出力処理を簡素化する「GrabCAD 3D Print」の情報について紹介する。お寿司(すし)も少しだけいかが? - シーメンスPLMがCAEツール群を1プラットフォームに統合、「Simcenter 3D」へ
シーメンスPLMソフトウェアは、同社のCAEツールを統合した3Dシミュレーションプラットフォーム「Simcenter 3D」を発表した。同年8月5日にグローバル展開を始めており、日本国内でも利用可能になっている。