ミッションクリティカルIoTに最適なデータ転送ミドルウェア、セゾン情報が発売:製造業IoT(2/2 ページ)
セゾン情報システムズは、IoT(モノのインターネット)向けのデータ連携ミドルウェア「HULFT IoT」を発表した。業務システム向けのファイル転送ミドルウェア「HULFT」をベースに、機器監視や位置追跡、防犯・モニタリング、決済、利用料測定などの「ミッションクリティカル領域」で用いられるIoTのデータ転送に最適化したことを特徴とする。
レゴブロックで製作したデモを披露
会見では、HULFT IoTのデモンストレーションも披露した。レゴブロックと「LEGO MINDSTORM」で製作した、小さなバスケットボールの色の異常をセンサーで検知する製造ラインについて、IoTゲートウェイである「Open Blocks」にデータを集約し、HULFT IoTを介してAmazon Web Service(AWS)のクラウドに転送するという構成になっている。
これらのHULFT IoTで得たデータは、セゾン情報システムズの子会社・アプレッソが手掛けるデータ連携ツール「Data Spider Servista」によって、ノンプログラミングで連携フローを構築できる。
小野氏は、HULFT事業の展望として、「これまでは『より速く、より安全に』をテーマに事業を展開してきた。今後は、IoTも対象とすることで、可視化や予測が可能な止まらないシステムの構築に貢献していきたい。新幹線ではなく、鉄道システムを提供するイメージだ」と述べている。会見では、そのための展開拡大に向けたパートナーである、日本システムウエア ITソリューション事業本部 ビジネスイノベーション事業部長の竹村大助氏、ウフル IoTイノベーションセンター GM 経営企画室 GMの杉山恒司氏も同席し、協力関係をアピールしていた。
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