アウディがドライバーの状態監視技術の開発を強化、ベンチャー企業と連携:車載情報機器
Audiは、運転中のドライバーの健康管理を行う「オートモーティブヘルス事業」を強化する一環でヘルスケア分野のベンチャー企業の支援に乗り出す。
Audi(アウディ)は、運転中のドライバーの健康管理を行う「オートモーティブヘルス事業」を強化する一環で、ヘルスケア分野のベンチャー企業の支援に乗り出す。
ヘルスケアとデジタル技術の融合に取り組むベンチャー企業のサポートを行うセンター「フライングヘルス インキュベーター」の設立に参画する。ドライバーをリラックスさせ、緊急時には自動ブレーキを作動させる機能の実用化を目指すプロジェクト「Audi Fit Driver」に、同センターを通じて発掘したベンチャー企業の技術を応用していく。
自動車とヘルスケアの連携を有望視
フライングヘルス インキュベーターは、ベンチャー企業が行うデジタル技術の開発に必要な市場調査や品質管理、プロジェクト管理などを支援するセンターだ。科学者やITの専門家や投資家などのネットワークも有している。また、ベルリン救急病院の研究部門とベンチャー企業の人的交流も行っている。
運転中のドライバーの健康管理は同センターで事業性が有望視されている分野の1つ。アウディは同センターを通じてベンチャー企業やヘルスケア産業との連携を強化し、ドライバーをモニタリングする技術を開発中のプロジェクトに応用していく。
アウディは、Audi Fit Driverというプロジェクトを通じて、ドライバーの健康管理に関するサービスや機能を搭載した車両を試作している。具体的には、腕時計型のウェアラブルデバイスによってドライバーの心拍数や体温を計測するとともに、車両の挙動やブレーキの頻度、天候、交通状況などさまざまなデータを収集する。
これらの情報を分析して、ドライバーのストレスや疲労の度合いを診断する。ドライバーの状態に合わせて照明やエアコン、シートマッサージ機能を作動させ、ドライバーをリラックスさせる。また、ドライバーが危険な状態であることを検知すると、自動ブレーキを作動させることも検討している。
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