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「DJポリス」を8カ国語で、京都五山送り火の混雑緩和に
ヤマハが京都府警察と協力し、京都五山送り火にて、DJポリスの呼びかけに応じた内容を8カ国語でスマートフォンへ表示させる取り組みを行う。
京都で夏に行われる「京都五山送り火」の警備には、マナー順守や混雑緩和を街頭にてマイクで呼びかける、いわゆる「DJポリス」も動員される。10万人ともいわれるその人出には訪日外国人旅行者も多く含まれており、呼びかけ方法は課題となっていた。
ヤマハは京都府下鴨警察署と連携し、同社の開発した「おもてなしガイド」を利用し、2016年8月16日の京都五山送り火にて、DJポリスの呼びかけに応じた内容を8カ国語でスマートフォンへ表示させる取り組みを行う。
「おもてなしガイド」は音声アナウンスに複数言語の情報を付与して流し、スマートフォンアプリにて付与された情報を表示させることで、多言語化された文字情報を提供するサービス。情報伝単の手段は音(音波)であるためWi-FiやBluetooth、携帯電話網などは必要無く、スマホアプリの起動さえできればよい。
京都五山送り火では、賀茂大橋東詰交差点で雑踏警備にあたるDJポリスの呼びかけに応じた内容を、英語、中国語(簡・繁)、韓国語、タイ語、フランス語、スペイン語、日本語の各言語にて表示させる。日本語での文字情報も提供することで、外国人旅行者のみならず聴覚障がい者にも確実な情報伝達が可能になるとしている。
なお、スマートフォン用の「おもてなしガイド」アプリは現在、iOS版のみが用意されており、Android版は開発中。
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