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予測分析ストレージシステム導入でIOパフォーマンスが向上:製造IT導入事例
伊藤忠テクノソリューションズは、同社のグループ会社シーティーシー・エスピーが、富士電機三重工場の情報システム基盤向けに、米Nimble Storageのストレージ製品を活用した仮想化共有ストレージシステムを構築したと発表した。
伊藤忠テクノソリューションズは2016年7月11日、同社のグループ会社シーティーシー・エスピーが、富士電機三重工場の情報システム基盤向けに、米Nimble Storageのストレージ製品を活用した仮想化共有ストレージシステムを構築したと発表した。
富士電機の三重工場は、自動販売機やオープンショーケースなど同社の食品流通事業に関する中核的な生産拠点。工場のスマート化により生産における省エネを追求している。
サーバ仮想化率91%を達成している同工場では、ストレージシステム更改を機に仮想化環境におけるIOパフォーマンスの課題解決と運用管理を効率化するため、Nimble Storageの導入を決定した。
Nimble Storageは、フラッシュの持つパフォーマンスを予測分析機能と組み合わせることにより、従来よりも少ないデバイスの数で高いパフォーマンスを得られる予測分析フラッシュストレージだ。ストレージ自身や仮想マシンの状態を可視化する機能も持っているため、全体を効率的に管理することができる。
同工場では2016年2月から新しいストレージシステムを使用している。従来の仮想化共有ストレージシステム3台をNimble Storageに集約したことにより、IOパフォーマンスの向上や設置容積と消費電力の削減、運用管理コストの削減などが可能になったという。
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