OpenFOAM強化版の流体ソルバー「HELYX」がクラウドHPCサービスでオンデマンド利用可能に:CAEニュース
CCNV V2.3では、オンラインストレージ「CC-Drive」とオンラインコンテンツビュアー「CC-Cabinet」による情報共有機能を新たに追加した。クラウドCAEのオンデマンドサービス「V-SaaS」を契約すると利用できるSaaS型新サービス「HELYX on Cloud」では、「OpenFOAM」を強化した汎用流体ソルバー「HELYX」を、スケーラブルなHPCクラウドサーバでオンデマンド利用を可能とした。
ヴァイナスは2016年7月14日、ハイブリッドクラウド運用支援システム「CCNV V2.3」と、クラウドCAEのオンデマンドサービス「V-SaaS」を発表した。
同社のCCNV(シーシーエヌブイ:Cloud Computing NaVigation system)」はクラウドHPCサーバや社内サーバにアクセスし、ファイルの高速転送やジョブの実行・管理などが可能なシステムだ。
CCNV V2.3では、オンラインストレージ「CC-Drive」とオンラインコンテンツビュアー「CC-Cabinet」による情報共有機能を新たに追加した。CAE用のオンラインストレージサービスであるCC-Driveは、製品設計やCAE業務の過程で生成される大規模なデータや画像、各種ドキュメントをセキュアに保存および共有ができる。オンラインコンテンツビュアーでiOS向け無償アプリであるCC-Cabinetは、CCNVを併用することで、HPCサーバでの計算状況、解析結果などの画像、各種ドキュメントなどを設計チームで素早く共有することが可能だ。
V-SaaSは「CCNV Basic Plus」のオプションとなり、2016年7月15日から提供開始する。V-SaaSを契約すると利用できるSaaS型新サービス「HELYX on Cloud」では、「OpenFOAM」を強化した汎用流体ソルバー「HELYX」を、スケーラブルなHPCクラウドサーバでオンデマンド利用を可能とした。アマゾンウェブサービス(AWS)向けの「HELYX on AWS」は7月15日から、IBMによるクラウド基盤「SoftLayer」向けの「HELYX on SoftLayer」は8月29日から販売を開始する。
同社では自動車関連、重工業を中心にアプローチし、HELYXon Cloudで初年度8000万円、CCNV V2.3とそれを基盤とするCC-Drive、HELYX on Cloudなどのクラウド関連商品で初年度2億円の販売を見込む。
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