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概念設計からAR、複合最適化まで、3Dデータの活用提案が多数DMS2016(1/4 ページ)

「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS2016)」ではCADベンダーを中心に3Dデータをより活用するための提案が目を引いた。CAEでは注目材料の解析や複合最適化に関する展示が見られた。

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 2016年6月22〜24日の3日間、東京ビッグサイトで「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS2016)」が開催された。CADベンダーによる概念設計ツールの発表、3Dデータの拡張現実(AR)やデザインレビューへの活用といった提案が相次いだ。CAEでは発泡剤のように採用が広がりつつある材料のシミュレーションや、最適化ツールの提案などがみられた。

3DデータとIoT情報を活用したARを提案

 PTCジャパンは発売予定の3D CAD「Creo 4.0」を紹介するとともに、拡張現実(AR)のデモを行った。3Dデータとますます増大するIoTの取得情報を活用する例としてARを提案するものだ。デモではポンプのパーツにiPadのカメラを向け、ポンプの周辺部品が組み上がっていく様子を見せていた。またIoTが生み出す膨大なデータを記録、分析、活用するためのテクノロジープラットフォーム「ThingWorx」と組み合わせ、ポンプが遠隔地に設置されていると想定してセンサーによる回転数などの取得情報を表示させていた。iPadにアプリ「Vuforia」をインストールしてAR表示を行う。

 このシステムは実際に工場などで応用されているという。例えばコカ・コーラでは、業務用冷蔵庫を置きたい場所にマーカーを置いてディスプレイ上に冷蔵庫を表示させ、設置可能かを確認するといったことに利用しているという。


VuforiaによるAR画面。iPadのカメラの先にポンプの部品が置いてあり、ポンプに関するリアルタイムの情報をARとして表示させる。
マーカーを利用したパーツの分解などのデモを行っていた。

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