無償2D CADでA3の図面枠を作ってみましょう:ママさん設計者がやさしく解説「無償2D CAD」(2)(1/7 ページ)
ファブレスメーカーのママさん設計者が2D CADの使い方の基本を解説! 無償2D CAD「DraftSight」を例に、2D CADを使った図面の作成に必要な環境設定、図面作成の基礎などをゆるっと説明する。今回はA3の図面枠を作ってみる。
モノヅクリストの皆さん、こんにちは!
前回は、Draftsightのインストールから、テンプレート「Standard jis」を土台に独自のJIS A3テンプレート「myjis-a3」を作り、文字の設定、作画に必要な線の説明と画層の設定までを行いました。今回は、「myjis-a3」テンプレートにさらなる設定を行い、図面枠を描くところまでを解説します。
あらかじめDraftsightをインストールしたPCにA3サイズが印刷できるプリンタが接続されているか確認しておいてください。紙ではなくPDFファイルで出力するつもりでも、出力可能なPDFソフトがインストールされているか確認しておきます。ない場合は、無料のPDFソフトをインストールするのも手です(関連リンク:「Cube PDF」)
用紙枠と図面枠のスタイル
Draftsightを起動し「myjis-a3」テンプレートを呼び出します。そして「画層マネージャー」を開き、前回の解説に従って、「用紙枠」と「図面枠」の2つの画層を新規に追加します。
用紙枠とは、ただ真っ黒いだけのモデル空間の中で用紙の範囲を明確にするための枠線です。モデル空間にA3の用紙サイズの矩形を描けば、それはそのまんまA3の用紙枠となります。これは図面枠を描くための用紙範囲の目安なので、印刷の必要はありません。そして図面枠とは、図面としての体裁を整えるための枠です。
用紙枠と図面枠、それぞれの画層を今回はこんなスタイルで追加してみます。
用紙枠
- 名前:用紙枠
- 線の色:緑
- 線種:実線Solid Line
- 線幅:デフォルト
- 印刷:しない
図面枠
- 名前:図面枠
- 線の色:白
- 線種:実線Solid Line
- 線幅:デフォルト
- 印刷:する
追加した後の画層マネージャーを見てみるとこんな具合です。
なお、用紙枠は印刷しません。
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