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4つの産業メガトレンドとSoC(1/2 ページ)

「All programmable」を推進するザイリンクスが、「クラウドコンピューティング」「エンベッドビジョン」「IIoT」「5G」の4つの産業メガトレンドに対する同社の取り組みを紹介した。

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 CPUコアを搭載したSoC(System-On-Chip)である「Zynq」およびFPGA「UltraScale+」を有するXilinx(ザイリンクス)。同社はソフトウェア定義のプログラミングモデルを導入することで、さまざまな分野の要望に対して柔軟に対応する「All programmable」を戦略として掲げている。

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「クラウドコンピューティング」「エンベッドビジョン」「インダストリアルIoT」「5G」の4つの産業メガトレンドに対する同社の取り組みを語る、米Xilinxのスティーブ グレイザー氏

 「これまで私たちの製品は通信およびネットワーク向けが主流だった。しかし、近年では産業・車載向けが大きなビジネスになっている。社名は出せないが、日本で最大のビジネスは車載向けだ」

 ザイリンクス代表取締役社長のサム・ローガン氏がそう述べるよう、成長産業の要望に対して柔軟に答える環境を用意することで、同社はFPGAベンダーからSoCベンダーへの変貌を遂げつつある。

 来日した米Xilinxのスティーブ グレイザー氏(コーポレート ストラテジー & マーケティング担当シニア バイスプレジデント)が、「クラウドコンピューティング」「エンベッドビジョン」「インダストリアルIoT」「5G」の4つの産業メガトレンドに対する同社の取り組みを紹介した。

 クラウドコンピューティングにFPGAをはじめとしたプログラマブルデバイスを用いることは既に珍しいことではないが、CPUに比べて高いワットあたりの性能とリコンフィギュレーションサポート、それに同社を含む7社が策定に着手したヘテロジニアスアーキテクチャのためのフレームワーク「CCIX」(Cache Coherent Interconnect for Accelerators)、さらにはHBMメモリを用いる16nmプロセス製品の順調な開発などを同社の取り組みとして紹介した。

 エンベッドビジョンにおいて近年最も成長が見込まれるのが車載向けだ。日本法人社長が「日本で最大のビジネスは車載向けだ」と公言する車載向け製品については、単純な画像処理だけではなく、複数センサーと複数制御系が一体化している先進運転支援システムの担い手になることを狙う。既に2015年の時点で同社製品は19メーカー/64モデルの車両に採用されており、これは23メーカー/85モデルまで拡大する見込みだ。

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