「MAX 10 NEEK」でストップウォッチを開発し、内蔵メモリから起動する:MAX 10 FPGAで学ぶFPGA開発入門(11)(8/10 ページ)
アルテラのFPGA「MAX 10」を搭載した開発ボード「MAX 10 NEEK」にはLEDやフラッシュメモリなどの各周辺機器が備えられている。今回はLEDを使ったストップウォッチを開発し、内蔵メモリから起動する。
「ストップウォッチ」をMAX 10内蔵フラッシュから起動する
恐ろしい事に今回はここまでが前段階であり、ここからが本題となる。多少なりとも意味のあるプログラムが完成したところで、それではこれをMAX 10の内蔵Flash Memoryから起動させる手順をご紹介したい。
まずは再びQSYSに戻る。"Basic Functions"→"On Chip Memory"→"Altera On-Chip Flash"を選択し、内蔵Flashを追加する(Photo09)。
ここで注意点は
- Configure Modeを"Single Uncompressed Image"にする。
- Initialize flash contentのチェックを外す。
の2点である。
追加後はPhoto11の様に結線を行い、再度"Assign Base Address"でアドレスの再配置を行う。次に、NIOS IIのパラメータを表示し、Reset Vectorを"onchip_memory2_0.s1"から"onchip_flash_0.data"に変更する(Photo12)。
以上でQSYSの作業は終了で、後は保存してGenerate HDLでHDLを生成してからQuartus IIに戻る。
Quartus IIではまずメニューの"Assignments"→"Device"でDevice Menuを呼び出し、ここの"Device and Pin Options..."ボタンを押してDevice and Pin Options Menuを表示する(Photo13)。ここのConfigurationの中の"Configuration Mode"を"Single Uncompressed Image(3584Kbit UFM)"に設定し、OKボタンを押す。
これが完了したらQuartus IIに戻ってコンパイルを行うが、完了してもProgrammerはまだ呼び出さない。その前にEclipse側の作業がある。
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