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ボッシュが欧州発の緊急通報サービス「eCall」を日本向けに提供、2016年末から車載情報機器(2/2 ページ)

ボッシュは、2016年末から日本で緊急通報システム「eCall」の提供を開始する。新車装着用の機能として自動車メーカーに納入するとともに、通報を受け付けるコールセンターを日本に新設してeCallに対応したサービス体制を整える。また、車両を問わず後付け可能なeCallアダプターの投入も計画している。

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日本の緊急通報サービス「ヘルプネット」は

ヘルプネットが起動した様子
ヘルプネットが起動した様子 (クリックして拡大)

 日本では既に、日本緊急通報サービスが「ヘルプネット」としてeCallと同様の緊急通報サービスを展開している。エアバッグ展開時だけでなく車載情報機器の画面からもコールセンターに接続することができ、事故以外にも同乗者の急病や犯罪などの緊急事態でも通報を受け付ける。利用するには事前に入会手続きが必要だ。

 ヘルプネットは日系自動車メーカーの国内向けテレマティクスサービスの一部として提供されている。トヨタ自動車は「T-Connect」、レクサスブランドでは「G-Link」、ホンダは「インターナビ」としてテレマティクスサービスを展開している。マツダと富士重工業は「G-BOOK ALPHA」でヘルプネットに対応している。

 しかし、ヘルプネットは十分に普及しているとはいえない。自動車メーカーのテレマティクスサービスを利用するには対応した車載情報機器を購入する必要があるためだ。また、日産自動車の「CARWINGS」は過去に一部車種で対応実績があるものの、現在はヘルプネットの利用に対応していない。三菱自動車やダイハツ工業、スズキもヘルプネットを利用可能な車載情報機器は設定していない。

 日本で緊急通報サービスを浸透させていくためには、自動車メーカー独自のテレマティクスサービスに頼らない方式も重要な役割を果たしそうだ。

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