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生産現場の改善にIoTをどのように活用すべきかトヨタ生産方式で考えるIoT活用(5)(5/5 ページ)

日本型モノづくりの象徴ともいうべき「トヨタ生産方式」。本連載では多くの製造業が取り入れるトヨタ生産方式の利点を生かしつつ、IoTを活用してモノづくりを強化するポイントについて解説していきます。第5回は、生産現場の改善にIoTを活用する考え方について説明します。

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導入効果

 生産管理指標による現場管理の効果は次の通りです。

  1. 改善活動の結果、不良率が低下したなどの材料ロスや改善工数の費用が実績情報から算出できますので、改善効果額が的確に把握できます
  2. 原価低減目標に対して改善した結果、実績情報から原価を算出するため、改善効果額と原価低減情報がリンクします
  3. 生産指標の定義に基づき同じものさしで現場を管理するため、他拠点の同一工程の横並び比較が可能となります
  4. 生産現場からの実績情報の精緻な解析により不具合要因解析が定量的かつ迅速に行えるため、的確な改善効果につながり現場のモチベーションが向上します
図5
図5 生産管理指標による現場管理の効果(クリックで拡大)


 現場管理のIoTの活用については以上です。次回は物流管理におけるIoTの活用について説明します。

お知らせ

筆者の山田浩貢氏が「トヨタ生産方式で考えるIoT活用」について講演するセミナーが、2016年6月23日に名古屋、6月24日に大阪で開催されます。両所とも参加費は無料ですのでぜひご参加ください。

⇒名古屋開催の詳細はこちらから

⇒大阪開催の詳細はこちらから

筆者紹介

株式会社アムイ 代表取締役
山田 浩貢(やまだ ひろつぐ)

NTTデータ東海にて1990年代前半より製造業における生産管理パッケージシステムの企画開発・ユーザー適用および大手自動車部品メーカーを中心とした生産系業務改革、

原価企画・原価管理システム構築のプロジェクトマネージメントに従事。2013年に株式会社アムイを設立し大手から中堅中小製造業の業務改革、業務改善に伴うIT推進コンサルティングを手掛けている。「現場目線でのものづくり強化と経営効率向上にITを生かす」活動を展開中。


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IoT | トヨタ生産方式 | 生産現場


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