超高齢化社会の日本を襲う「ロコモ」
ロコモーティブシンドロームという言葉をご存じでしょうか。運動器の障害のため自立度が低下し、介護が必要となる危険性の高い状態で、日本語では「運動器症候群」となります。
高齢化社会を超える「超高齢化社会」に突入した日本では、単なる寿命ではなく、介護のいらない健康な状態を維持できている「健康寿命」を延ばすことが重要とされています。この健康寿命と大きく関わってくるのがロコモーティブシンドロームというわけです。
厚生労働省は2013年度からスタートした「健康日本21(第二次)」で、ロコモーティブシンドロームが社会問題であることを国民に広く理解してもらうため、まずは認知度を高めるところから取り組んでいます。その略称として使われているのが「ロコモ」です。
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