SOLIZE、インドと米国のエンジニアリングサービス・アウトソーシング会社を買収:製造マネジメントニュース
SOLIZEは、インドと米国のESO会社であるCSMグループを買収した。両社の技術力や技術者が統合されることで、開発支援体制の多極化と技術者の多国籍化が進み、より高い技術力と高品質なサービス提供が可能になる。
SOLIZEは2016年5月9日、インドおよび米国のエンジニアリングサービス・アウトソーシング会社(ESO)のCSMグループを買収したと発表した。インドのCSM Software Indiaの全株式と、米CSM Software USAの全持分を取得した。
CSMグループは、1992年にインドで創業したESO会社。インド国内をはじめ、米国や欧州など、グローバルにエンジニアリングサービス事業を展開している。主要顧客は、自動車OEM、Tier1サプライヤー、航空機器メーカーなどで、車体/内装、航空機構造、治具などの製品設計領域や、NVH、耐久性、衝突、流体力学などの解析技術領域を専門としている。
SOLIZEグループは、さまざまな産業において、製品開発の支援事業を展開している。特に、主要顧客の自動車産業では、約1000人規模の製品開発技術者を有し、3D-CADを活用した製品開発や、開発需要が急増しているモデルベース開発(MBD)の拡大を進めている。また、グローバル規模のエンジニアリングカンパニーとしての戦略を積極的に進め、これまでに中国、インド、英国、米国などで事業を展開している。
今回の買収により、両社の技術力や技術者が統合されることで、開発支援体制の多極化と技術者の多国籍化が進み、より高い技術力と高品質なサービス提供が可能になるという。また、幅広い技術領域で専門性の高い技術者を提供し、ユーザーのグローバル開発体制強化を支援するとしている。
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