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CAE解析を担う現地法人をベトナムに設立、6月に営業を開始:CAEニュース
旭化成は、CAE技術を活用した解析・高機能樹脂の部品を開発する現地法人「旭化成プラスチックスベトナム」をベトナムのホーチミン市に設立した。2016年6月に営業を開始する。
旭化成は2016年4月25日、CAE解析を担うベトナムの現地法人「旭化成プラスチックスベトナム」を設立したと発表した。同年6月に営業を開始する予定だ。
近年、自動車分野では、燃費改善を目的とした軽量化やコストダウンが進められている。それに伴い、高機能樹脂が車体のさまざまな部分で採用されている。また、金属から樹脂への代替に際し、コンピュータによるエンジニアリング技術(CAE)を活用した樹脂部品設計や予測技術のニーズが高まっているという。
旭化成は、シリンダーヘッドカバーやブレーキブラケットなど、CAEを活用した金属代替製品設計に豊富な実績を持つ。今回、CAE解析技術向上の一環として、ベトナムのホーチミン市に現地法人を設立した。資本金は6000万円で、同社が100%出資する。
新会社では、主に、CAE技術を活用した解析・高機能樹脂の部品開発に取り組む。さらに今後は、日本をはじめとするアジア、米国、欧州で、CAE技術を活用し、旭化成の樹脂に適応した製品デザイン提案を進め、自動車軽量化などのニーズに対応するとしている。
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