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3Dスキャニング上達のための5つの基礎知識CAD読み物(2/3 ページ)

3Dスキャナの能力について期待しすぎている人が少なくないようです。日ごろ、たくさんのお客さんと接する大塚商会の3Dスキャナ担当がいろいろ教えてくれました。

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2.黒や透明、光沢のある物はスキャンできません

 非接触式の3Dスキャナはレーザー光やLED光を測定対象物へ照射することで、形状を計測します。そのため、光を反射しない黒い物や透明な物、光沢のある物や鏡面状の物などは上手くスキャンできず、取得した点群データに「抜ける」箇所が発生します。このような場合は、サーフェイサー(白粉)を対象物に吹き付けて回避します。

 しかし、対象物によってはサーフェイサーを吹き付けることが許されない物もあるので要注意です。

3.カタログに記載されている性能と実際のスキャニングが異なることがあります

 3Dスキャナで測定したデータは点群(点の集まり)になっています。デジタルカメラの画素数と同じで、高精度になればなるほど取得できる点の容量が大きくなり、結果的に形状の再現性が良くなります。

 「精度」とは、この点群が実際の形状とどのくらい合っているかを数値化したもので、形状に対する点群のバラつきの範囲を示します。「分解能」という精度表示もあり、これは測定した点群がどのくらいの点間隔でスキャンされているかを示し、エッジや細かな形状の再現性を表しています。

 3Dスキャナの製品性能を見る時に一番重要なのが精度ですが、表現が「長さの精度(誤差)」「点群のバラつき精度」「繰り返し測定の精度」など多数あります。メーカー各社、違う基準や独自の条件(撮影環境やレンズ)を使用して性能評価をしているため、表現やカタログ表記が違ってくるのです。そのため、実際にスキャニングしたあとにカタログに記載された性能が出ないこともありえます。

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