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大人2人がギリギリ乗れる軽くて柔らかい電気自動車、運転は原付免許で車両デザイン(1/3 ページ)

起業して1年9カ月のベンチャー企業「rimOnO(リモノ)」は、2人乗りの超小型電気自動車のコンセプトモデルを発表した。一般的な乗用車の約4分の1とコンパクトなサイズで、外装や骨格に樹脂材料を多用して軽量化を測った。外板は布製で、取り外して好みのものに付け替えることができる。市販は2017年夏の予定。

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 原付や自転車の延長で、大人2人が乗れる新しい乗り物を――。起業して1年9カ月のベンチャー企業「rimOnO(リモノ)」は2016年5月20日、2人乗りの超小型電気自動車のコンセプトモデルを発表した。一般的な乗用車の約4分の1とコンパクトなサイズで、外装や骨格に樹脂材料を多用して軽量化を測った。外板はウレタンフォームを布で包んだ柔らかいもので、取り外して好みのものに付け替えることができる。「小さくてスピードが出なくて、人に優しい乗り物が必要だ」という社長の伊藤慎介氏の思いに賛同した、設計会社や材料メーカーが協力。市販は2017年夏を予定している。

小さくて軽くて柔らかいクルマ

2人乗り超小型電気自動車「リモノ」とデザイナーの根津孝太氏
2人乗り超小型電気自動車「リモノ」とデザイナーの根津孝太氏 (クリックして拡大)

 今回発表したコンセプトモデル「リモノ」は、「小さくて人に優しい」「クルマに興味ない人も含めて、いろいろな人が乗りたいと思う乗り物」(伊藤氏)を目指して開発した。そうした新しい乗り物が、歩行者や高齢者に優しい街に必要だという考えに基づいている。デザインはトヨタ自動車を経てznug designを立ち上げた根津孝太氏が、製品化に当たっての詳細な設計はドリームスデザインが担当した。

 コンセプトモデルの車両サイズは全幅1.0m×全長2.2mで、後部座席に大人1人もしくは子供2人が乗車できる。最高速度は時速45kmを検討している。バッテリーは交換式で、1つのバッテリーで走行距離50kmを目標とする。ステアリングホイールではなく、自転車や原付のようなバーハンドルとした。

 リモノがどのような車両カテゴリーに属するのか、運転にはどのような免許が必要かについては後述する。

リモノを横から見た様子。「2人で乗るのがオススメ」だという (クリックして拡大)
123 布製で柔らかいボディ(左)。バーハンドルで原付と同じ操作感とした。カーナビ代わりにタブレット端末を置くことができる(中央)。サンルーフつきだ(右) (クリックして拡大)
45 後方が見やすい窓(左)。窓は内側を曇りにくく、外側は雨をはじくコーティングを施した(右) (クリックして拡大)

 “人に優しい”を実現するため、軽く柔らかいクルマとした。軽い車体とすることで、接触時の安全性を高めるとともに、搭載バッテリーを最小限にする。車両重量は320kgで、骨格や外板に樹脂材料を多用した。将来的には200kgまで軽量化を図る計画だ。材料は三井化学と帝人フロンティアが協力している。

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