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CADデータ受け渡しとPDQガイドライン:CAD読み物(2/3 ページ)
今回は、CADデータ受け渡しの際に発生しがちなトラブルや、JAMA(日本自動車工業会)が制定したPDQガイドラインについて解説します。
データがうまく渡らないのはなぜか
3次元データがうまく渡らないのは、3次元データ自体の品質に問題があるためです。具体的には面の抜け、曲面間のすき間、曲面のねじれ・折れ、極度に小さい要素、曲面の重複などの問題です。
またトレランス(精度・許容誤差)の相違もうまく渡らない原因の1つです。IGESやSTEPなど中間ファイル形式でやりとりした場合、A社のCADでは面にすき間があると認識しているが、同じファイルをB社CADで開くと面は結合されていると認識されるなどの違いです。
このようにCADシステムによって定義方法が違うため、データを受け取った際に不具合が起こる可能性があります。
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