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名大発AUTOSARソフト基盤ベンチャーがスズキと共同開発へ、資本金も10億円に車載ソフトウェア

名古屋大学発ベンチャーで車載ソフトウェア標準であるAUTOSAR仕様のソフトウェアプラットフォーム(SPF)の開発を手掛けるAPTJが第三者割当増資を実施。資本金と資本準備金の合計が10億円に達した。また、スズキとの間で、AUTOSAR仕様をベースとする車載制御システム向けSPFの共同研究開発契約を締結している。

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 名古屋大学発ベンチャーで車載ソフトウェア標準であるAUTOSAR仕様のソフトウェアプラットフォーム(SPF)の開発を手掛けるAPTJは2016年5月9日、富士ソフト、キヤノンソフトウェア、サニー技研、名古屋大学・東海地区大学広域ベンチャー1号投資事業有限責任組合などを引受先とする総額約8億5000万円の第三者割当増資を実施したと発表した。APTJは2015年12月に約1億3000万円の第三者割当増資を行っており、今回の増資を含めて資本金と資本準備金の合計は10億円に達した。

 また今回の発表に併せて、スズキとの間で、AUTOSAR仕様をベースとする車載制御システム向けSPFの共同研究開発契約を締結したと発表した。APTJは既に、大手ティア1サプライヤである豊田自動織機、ジェイテクト、東海理化電機製作所と同様の契約を締結しており、今回は初めて自動車メーカーが加わったことになる。「2016年度内にさらに1〜2社との研究開発契約を締結することを目指す」としている。

 さらに経営体制を強化するため、2016年4月26日の臨時株主総会で、富士ソフト 執行役員 ASI事業部長の三木誠一郎氏を社外取締役に選任した。これまで取締役は、名古屋大学情報科学研究科附属組込みシステム研究センター長でAPTJの代表取締役会長兼CTOを務める高田広章氏、代表取締役社長の高嶋博之氏、非常勤取締役の浅野真弘氏の3人体制だった。なお、今回の第三者割当増資約8億5000万円のうち、富士ソフトは約61%に当たる5億1900万円を出資している。

 APTJは、欧州のソフトウェアベンダーが有力なAUTOSARのSPFについて、それらに対抗できる国産SPFを開発/販売することを目的に2015年9月に設立された。現在、APTJの開発技術者は30人を超えており今後も増員を予定している。AUTOSAR仕様の国産SPFの開発は2〜3年を見込んでおり、開発完了したソフトウェアから順次ライセンス販売していく。それらのライセンス収入により5年後には年間10億円の売上高を見込んでいる。

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