車載システムの複雑化と開発長期化に「モデルベーステスト」で立ち向かう方法:人テク展2016 開催直前情報
日本ナショナルインスツルメンツは、「人とくるまのテクノロジー展2016」において、「モデルベーステスト」をメインテーマに、「車載ロガー/NVH(ノイズ、振動、ハーシュネス)」「カーエレクトロニクスの試験/検査」といった分野で共同出展社17社とともにソリューションの具体例を紹介する。
日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は、「人とくるまのテクノロジー展2016」(2016年5月25〜27日、パシフィコ横浜)において、「モデルベーステスト」をメインテーマに、「車載ロガー/NVH(ノイズ、振動、ハーシュネス)」「カーエレクトロニクスの試験/検査」といった分野で共同出展社17社とともにソリューションの具体例を紹介する。
先進運転支援システム(ADAS)や自動運転の普及、コネクテッド化や環境技術の進化に伴い、自動車に搭載されるセンサーや半導体が増加しており、システム全体が複雑化している。一方で、開発コストの削減や製品投入までの期間短縮が課題となる。
同社は、グラフィカルシステム開発環境「LabVIEW」を中心としたプラットフォームベースアプローチによって、最先端の技術に柔軟に対応しながら、製品開発サイクル全体を通した作業効率を見直し、自動車開発プロセス全体の生産性向上に貢献することを目指す。
また、会期中にパシフィコ横浜のハーバーラウンジで開かれる同展示会のワークショップ内で新製品/新技術セミナーを開催日各日1回ずつ、計3回実施する。
25日は「基礎から学ぶ!IoT時代に必須のセンサー計測システムに求められていること」と題して、産業IoTで必要なデータ計測のポイントを解説する。26日は「さまざまなワイヤレス規格に対応する最新の『コネクティッド・カー』ワイヤレステスト手法」として、無線通信技術の試作やテスト方法を紹介。また、27日は「モデルベーステストの自動化適用事例(制御要件の自動検証について)」というテーマで、ソフトウェアの詳細が不明なブラックボックステスト条件下での、自動判定の事例を説明する予定だ。
人とくるまのテクノロジー展2016
会期 | 2016年5月25日(水)〜27日(金) |
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時間 | 10:00〜18:00(5月27日は10:00〜17:00) |
会場 | パシフィコ横浜 |
日本NIブースNo. | 10 |
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