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携帯性の良さと高画質を両立させた、タブレット型超音波画像診断装置医療機器ニュース

富士フイルムは、軽量・コンパクトで携帯性に優れ、診断しやすい7インチ画面を装備したタブレット型超音波画像診断装置「SonoSite iViz」を発表した。高精細な画像が得られる他、カメラや測定機能など幅広く活用できる機能が搭載されている。

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 富士フイルムは2016年4月7日、軽量・コンパクトで携帯性に優れ、かつ診断しやすい7インチ画面を備えたタブレット型超音波画像診断装置「SonoSite iViz(ソノサイト アイビズ)」を発表した。同年5月20日から、富士フイルムメディカルを通じて発売する。

 近年、超音波検査は、患者の身体的負担が少ない低侵襲の検査として、病院の検査室に加え、救急・集中治療室(ICU、NICU)などでの重症患者の検査や、クリニック、在宅医療などでも用いられるようになった。特に救急現場や在宅医療では、携帯性と鮮明・高精細な画質を両立し、診断に必要となる豊富な機能を搭載した装置が求められているという。

 SonoSite iVizは、外形寸法が18.3(L)×11.7(W)×2.7(H)cmで、本体の重さが約520gと小型・軽量なタブレットタイプの超音波画像診断装置だ。医療従事者が白衣のポケットに入れて手軽に持ち運ぶことができ、院内の回診時や在宅医療、救命救急、僻地・災害医療などで優れた携帯性を発揮する。7インチの液晶画面は診断しやすいサイズで、検査時には本体を片手で持ちながら親指だけでメニューを選択でき、ピンチやスワイプなど直感的な操作で検査を進められる。

 画質も追求し、FUJIFILM SonoSiteの小型化技術によって新開発した画像処理回路を搭載。140万画素の鮮明で高精細な画像を得られる。また、Bモード(2次元の断層像を表示)に加え、心臓の弁や心筋など動きのある部位を時系列で観察できるMモードや、血流の有無、流速変化を色で表現するカラードプラモードに対応している。さらに、対象物の距離や面積の測定機能など、豊富な機能を備えており、幅広い診療科で活用可能だ。

 さらに、カメラ機能を標準搭載。救急や在宅診療の現場で患者の意識状態や外傷の状況、病状などを静止画や動画で撮影することができる。無線LAN機能も搭載しており、今後セキュアなネットワーク環境下で検査画像を送信できる機能を追加していく予定という。

 走査方式はセクター走査で、充電式リチウムイオンをバッテリー電源とする。バッテリー動作時間は約1時間。価格は本体とプローブ1本で、530万円(税別)となっている。

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