ニュース
スマートフォンを利用した道路舗装維持管理業務の支援を開始:製造IT導入事例
富士通グループは、岐阜大学や岐阜県建設研究センターと協力し、スマートフォンを利用したクラウドサービスによって、岐阜県内の道路舗装維持管理業務を支援する取り組みを開始した。
富士通と富士通交通・道路データサービスは2016年4月1日、岐阜大学や岐阜県建設研究センターと協力し、岐阜県内市町村の道路舗装の維持管理業務を支援する取り組みを開始した。
富士通交通・道路データサービスが提供する「道路パトロール支援サービス」は、スマートフォンを自動車に積んで走行するだけで、内蔵する加速度センサーにより自動的に道路の凸凹情報を収集し、地図情報と組み合わせて舗装状態を簡易診断できるクラウドサービス。走行中に発見した障害物や舗装の損傷などの写真を撮影し、コメントと合わせて地図上にマッピングすることもできる。
富士通グループは、同サービスを提供すると共に、県内市町村担当者に利用方法のトレーニングを実施し、質問に応じる。
岐阜大学は、道路パトロール支援サービスを利用した道路舗装状態の見える化、補修優先度の決定などについて技術的な助言をする。また、岐阜県建設研究センターは同サービスの有効性を検証し、市町村にとって最適な運用・活用方法を提案するなどして、業務効率化・住民サービス向上・コスト削減といった課題解決を支援する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 富士通のPC工場、勝利の方程式は「トヨタ生産方式+ICT活用」
コモディティ化が進むPCで大規模な国内生産を続ける企業がある。富士通のPC生産拠点である島根富士通だ。同社ではトヨタ生産方式を基にした独自の生産方式「富士通生産方式」を確立し、効率的な多品種少量生産を実現しているという。独自のモノづくりを発展させる島根富士通を小寺信良氏が訪問した。 - 富士通PC開発における「モノを作らないモノづくり」
薄型軽量のノートPCやタブレット端末、スマートフォンなど、従来なかった仕様の機器開発においてCAEの活用は必須だ。 - 「日本版インダストリー4.0」のハブに! 富士通が次世代モノづくり戦略を発表
富士通は「次世代モノづくり」実現に向けた新たなビジョンと、それに対する新サービスの提供を発表した。富士通では2012年から「ものづくり革新隊」として、製造業として自社のノウハウと、提供するICTを組み合わせた製造業支援サービスを展開しており、今回はその流れをさらに拡大するものとなる。 - モノに触れるだけで情報が得られる「グローブ型ウェアラブルデバイス」――富士通研
富士通研究所は、保守・点検作業をタッチとジェスチャーで支援する「グローブ型ウェアラブルデバイス」を開発。NFCタグ検知機能と作業姿勢によらないジェスチャー入力機能により、端末操作をすることなく自然な動作だけで、ICTを活用した作業支援、結果入力などが行える。 - メイドインジャパンの必勝パターンを読み解く
2012年4月からスタートした「小寺信良が見たモノづくりの現場」では、10カ所の工場を紹介した。今回から2回にわたり、この連載で得た「気付き」から、「ニッポンのモノづくりの強み」についてまとめる。