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金属加工の現場の苦労を知ると、公差設計もきちっとしなきゃって思うよねママさん設計者の「モノづくり放浪記」(1)(3/6 ページ)

ファブレスメーカーのママさん設計者が、機械系モノづくりの“生”現場を渡り歩き、ありとあらゆる加工の世界を分かりやすく解説していく連載。今回は15年にわたりCAD/CAMを活用し続ける金属加工業の日本インテックを訪れた。

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CAD/CAM室

 先ほど触れたように、日本インテックでは今ほど「3D! 3D!」と叫ばれていなかった時代から3D CADデータをふんだんに活用した加工品を作り出しています。そして、これら多品種の加工を合理的に進めるために肝となるのがCAD/CAMシステムです。

 さて、ここがCAD/CAM室です。


CAD/CAM室

 ここには写っていませんが左側にもワークステーションが数台あります。


ワークステーション

 ほとんどのワークステーションに、日本製(エム・ワイ・シー)のCAD/CAMソフト「CAM BASE(2D+3D)」が入っています。

 このソフトは、3D CADデータからの属性情報をそのまま2D加工のカッターパスを出せるのが1つの特徴ですから、平面加工のみの部品から自由曲面を持つ部品まで、それぞれに応じた加工プログラム作成が手際よくできます。比較的短納期の多品種小ロット部品の加工プログラム作成にはうってつけの柔軟性あるシステムといえます。

 このCAD/CAM室で作られたNCプログラムは、DNCシステムによって各加工機械に転送されます。

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