自動車だけでなく製造業全体にも愛(AI)が必要だ
読者の皆さまも新年度を迎え、自身の所属する部署に新たな目標が加わったり、新たな人材が加入したり、はたまた自身が異動したりといったことが、大なり小なりあったかと思います。
MONOist編集部も少し体制が変わり、製造マネジメントフォーラムは朴が担当することになりました。今後ともよろしくお願いします。
さてこの3月は、年度末ということもあってか、製造業各社からも組織変更の発表が多く行われました。自動車メーカーではトヨタ自動車のカンパニー制採用に注目が集まります。従来の第1トヨタと第2トヨタに7つのカンパニーを加えた9つのビジネスユニット制に移行します(関連記事:トヨタが組織の壁を壊す、9つのカンパニー制へ移行)。またこれに併せて、トヨタ自動車の100%子会社になることが決まっているダイハツ工業も、TNGA(Toyota New Global Architecture)ならぬ「DNGA」というクルマづくりを推し進めるための4つのユニットを設置します(関連記事:トヨタの完全子会社になるダイハツ、TNGAならぬ「DNGA」で小型車開発を強化)。
この他に気になったのが、製造業における人工知能(AI)の研究開発に関する取り組みです。
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