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2015年度末! 水野的 3Dデータ関連動向まとめ3次元って、面白っ! 〜操さんの3次元CAD考〜(49)(1/4 ページ)

2015年度も終わりということで、ここ1年の3DプリンタやCAD関連の動きについて、水野的にまとめてみました。

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 読者の皆さま、2カ月ぶりに、こんにちは。何だか年々、時間のたつのが早くなっていく気がします。前回の記事の時には、まだ正月気分が抜けきっていなかったのですが、なんともう年度末です(当社は違いますけど)。

 ということで、私がネタをどれかにするか悩んでいるところに「年度末なので、業界界隈のまとめをせよ!」という指示が編集から下ったこともあり、今回は3Dモデラーや3Dプリンタ界隈の、ごく私的な2015年度のまとめといきたいと思います。

終わってません(汗)「3Dプリンタ編」

 3Dプリンタ界隈のお話で、私がこの1年あちらこちらで言い続けてきたのは、ようやく「落ち着いてきた」ということです。つまり、から騒ぎが収まって、本来使うべき人や会社が3Dプリンタを使うようになってきたとか、パーソナル3Dプリンタ界隈の話でも、変な期待がなくなって実体が広く知られてきたということでしょうか。つまり、業務においても、あるいはホビーにおいても、すごく珍しいものではなくなったといえるのではないでしょうか。

 3Dプリンタの業界全体について考えてみると、2014年までと違って、新しい3Dプリンタが発売されたとか、新しい出力サービスが始まったというニュースは引き続きありますが、どちらかというと、その活用に視点をおいた記事が増えてきたように思います。

 記事数をきちんとカウントしたわけではないのですが……、2014年頃までは、業界紙を読んでいると、ほぼ毎日1つは3Dプリンタに関わる(機械自体、サービス、活用事例などあらゆるものを含めて)記事があったものです。私もよく記事をクリップしていたのですが、最近はすっかりその数も減ったように感じます。

 またMONOistの「3Dプリンタニュース」を見ていても、そのように思います。2015年4月以降の約80記事のうち、直接「新たに3Dプリンタの発売を開始した」「取り扱いを開始した」というような直接的な内容は20弱。関連技術やコンポーネントについての内容を入れたとしても全体の半分には届かず、後は3Dスキャナーや3Dモデラー、あるいは3Dプリンタの活用事例などのようでした。

 近頃は、MONOistに限らないさまざまなメディアで3Dプリンタに関する事例記事の本数が減ってきているようにも感じます。私の知る限り、事例は今もいろいろとあるはずなんですが、CADの活用事例と同様に、実際に現場で活用されていて、かつ面白い事例は表に出てきにくいものだから、あるいは既に各ベンダーのユーザー事例として発表済だからかもしれません。

 実際、私が仕事でお会いする企業の人たちと話していると、「3Dプリンタはもう導入して活用している」「これから積極的に活用したい」といった話が大変身近になってきていると感じます。つまり、つい数年前までニュースになったことが、今は“当たり前”になってきた。つまり、ニュースバリューがなくなってきた、ということではないのかと理解しています。

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