クラウド型プラットフォームを活用し、新CRM/SFAシステムを構築:製造IT導入事例
SCSKは、クラウド型プラットフォーム「Force.com」を活用し、コニカミノルタヘルスケアの新CRM/SFAシステムを構築。2015年12月から本番稼働を開始した。情報共有・分析の基盤が整い、意思決定やビジネススピードの加速化につながったという。
SCSKは2016年3月10日、コニカミノルタヘルスケアの新CRM/SFAシステムを、セールスフォース・ドットコムが提供するクラウド型プラットフォーム「Force.com」を活用して構築し、2015年12月から本番稼働を開始したと発表した。
コニカミノルタヘルスケアは、国内メディカル分野における販売・サービス会社。全国に販売・保守サービス拠点を有し、さまざまな医療商材やITネットワークサービス商品を提供している。同社では、業務の効率化や担当営業レベルでの営業戦略の策定、意思決定の仕組みといった課題解決に向けて、ソリューションを検討。その結果、要件に適するソリューションとして、SCSKが実績を有するForce.comを2015年4月に採用決定した。
新システムの稼働により、コニカミノルタヘルスケアでは以下の点においてシステムを整備し、業務改革の推進を図った。
まず、新CRM/SFAシステムと基幹システム間で、見積や受注などの情報をリアルタイムで、予算や実績の情報は日次で連携させる「情報共有」基盤を構築。それにより、フォーキャスト情報(予実対比)をタイムリーに把握、分析できるようになり、営業活動のより的確な「情報分析」基盤も整った。
さらに、営業担当が外出先から顧客、商談情報などを参照・登録・更新したり、外出先から見積、受注ワークフローを遂行、承認するなど「モバイル活用」基盤も構築した。時間のロスが削減し、タイムリーなビジネス判断や顧客との接点の増加につながっているという。
コニカミノルタヘルスケアでは、業務の一層の高度化・効率化が図られたと新システムを評価しており、今後さらなる業務強化のため、本システムのサポート範囲を広げる予定だ。SCSKは引き続き、セールスフォース・ドットコムのクラウドサービスを活用して課題解決を支援していくという。
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