信頼性問題をどうつぶす? 法規制や環境対応に対し試験受託の外部委託が増加:製品評価・試験サービス(1/2 ページ)
OKIグループにおいて、信頼性評価と環境保全の技術サービスを提供するOKIエンジニアリングは、試験委託の増加により、埼玉県本庄市に「第二EMCセンター」を開設した。
沖電気工業(OKI)グループにおいて信頼性評価と環境保全の技術サービスを提供するOKIエンジニアリング(OEG)は2016年3月24日、試験委託の増加により、埼玉県本庄市に「第二EMCセンター」を開設した。
OEGはOKIの100%子会社で、設立は1973年。エレクトロニクス関連の信頼性評価と安全認証の支援に関連する7つの事業を展開している。故障解析や良品解析を行う信頼性解析事業部、部品やユニットなどの特性評価などを行うシステム評価事業部、車載および医療機器などの規格に合わせた電磁的両立性(EMC)を試験するEMC事業部、計測機器の校正サービスなどを行う計測事業部、半導体デバイスの特性評価などを行うデバイス評価事業部、環境システムの評価や化学分析などを行う環境事業部部、電子部品の技術環境情報を調査する部品情報事業部、という7事業部体制で運営している。
製品の信頼性評価試験などについては、以前は企業内で行うことが多かったが、製品の複雑性が増したことや通信機能が増えた点、環境性能や法規制の強化、信頼性問題の増加などから、必要な計測機器や試験機器、設備などの負担が大きくなり、外部化する動きが進みつつある。
OEGでは1999年に「EMCセンター」を設立してEMC試験事業を開始し、その後、製品安全サービスを追加してEMC試験と製品安全試験のワンストップ試験受託サービスの提供を開始した。さらに2012年には「本庄テクノセンター」を開設し、最新規格への対応とサービス受託量の拡大を進めてきた。しかし、最近では試験サービス需要が、自動車や産業機械、医療・化学などの領域で急拡大しており、既存設備の稼働が飽和状態に入っていたという。これらの背景からOEGでは新施設である「第二EMCセンター」の建設に踏み切ったという。
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