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「つながる世界の開発方針」IPAが公開、IoT推進コンソーシアムに採用働きかける
IPA(情報処理推進機構)が、IoT製品の安全性やセキュリティ確保を狙いとした「つながる世界の開発方針」ともよべる開発指針を公表した。「IoT推進コンソーシアム」に対して採用を働きかける。
IPA(情報処理推進機構)は2016年3月24日、IoT製品の安全性やセキュリティ確保を狙いとした「つながる世界の開発方針」ともよべる指針を公表した。IoTに関する約18000の事業者が参加する「IoT推進コンソーシアム」に対して、方針の採用を働きかける。
策定された指針は「あらゆるものがつながる時代、製品開発者が考慮すべきリスクや対策」を明確化したもので、全17指針から構成されている。大分類としては方針/分析/設計/保守/運用の5項目が設けられており、業種業界を問わずに参照できるIoT製品ライフサイクル全体についての留意点がまとめられている。
指針発表に先だちIPAと日本ロボット工業会ORiN協議会、機械振興協会が共同で産業用ロボットにフォーカスした実証実験を行っており、相互接続時の信用確認や障害の波及対策などを検証している。
IoT推進コンソーシアムはIoTやビッグデータ、人工知能を産官学で活用するために経済産業省と総務省が設立したもので、技術開発WG(スマートIoT推進フォーラム)、先進的モデル事業推進WG(IoT推進ラボ)、専門WGの3つのワーキンググループ(WG)が設置され活動を開始している。セキュリティについても「IoTセキュリティガイドライン」を検討しており、IPAでは今回まとめた指針の採用を提案するとしている。
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