ニュース
乗り物の挙動をIoTで可視化、ソフトバンクが「Internet of Moving Things」
ソフトバンクがパーソナルモビリティをIoTのエンドデバイスとする活用する「IoMT」事業を開始。第1弾として、瀬戸内海の豊島にて電動バイクレンタルサービスを開始する。
ソフトバンクら3社は2016年3月18日、パーソナルモビリティをIoTのエンドデバイスとする「Internet of Moving Things」事業を開始すると発表した。第1弾として、香川県の豊島にて電動バイクのレンタルサービス「瀬戸内カレン」を同年3月26日より実施する。
レンタルサービス「瀬戸内カレン」では、ホンダの電動バイク「Honda EV-neo」にソフトバンクの移動体通信網へ接続できる機器を搭載。貸し出し中車両の位置管理をリアルタイムで可視化する。また、運転状況を管制センター側で把握する仕組みも導入し、急発進や急ブレーキといった挙動も把握できるようにしている。
瀬戸内カレンの事業運営はソフトバンクグループのPSソリューションズが行い、ソフトバンクは充電・認証システム「ユビ電」を提供する。サービスのバックエンドにはオラクルのPaaS「Oracle Cloud Platform」が採用されている。申し込みは専用Webサイトから行い、レンタル利用料金は1日3800円。
ソフトバンクではInternet of Moving Things事業について、海外展開も視野に入れての開発を行うとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 太陽光で走る小型EVが古都を巡る、CO2フリーで観光産業活性化へ
ソフトバンクモバイルと明日香村地域振興公社は、奈良県飛鳥地方で超小型EVのレンタルサービスを開始した。充電には県内で太陽光発電により発電された電力を使用しており、CO2フリーなサービスで地域の観光産業の活性化を狙う。 - 価格の壁を破れるか、NTTドコモがパーソナルモビリティのシェアサービスに注力
価格の高さを指摘されるパーソナルモビリティについて、NTTドコモが製造元と協業。公共施設などで複数人が共同利用できるシェアソリューションの導入を進める。 - ロボット技術応用、4つのモードに変形する近未来の足
アイシン精機と千葉工業大学 未来ロボット技術研究センターは、4つの形態に変形する、パーソナルモビリティ「ILY-A」を発表した。ロボット技術の応用により、人や障害物を認識して自動停止する機能も備える。 - 指先だけで操る車イス、どこでも見られるテレビ――ベンチャーエリアまとめ
「CEATEC JAPAN 2014」(シーテック ジャパン/2014年10月7〜11日)で設けられたベンチャーエリアでは、洗練されたデザインの電動車いす、いつでもどこでも見られるワンセグテレビなどが展示され、多くの来場者の注目を集めていた。 - 瀬戸内の島で超小型電気自動車が生きる、その理由とは
ソフトバンクモバイルやベネッセホールディングスなど4つの団体が、香川県豊島で超小型モビリティ6台を使った実証実験を2013年7月から開始する。島内の観光に利用できるものだ。