3Dプリンタ「ARM-10」用の光硬化樹脂にプニプニな柔らか新素材を追加:3Dプリンタニュース
ローランド ディー.ジー.は、光造形方式3Dプリンタ「ARM-10」用光硬化型樹脂の新製品として「PRR35-OP」と「PRH35-ST2」の取り扱いを開始した。
ローランド ディー.ジー.(ローランドDG)は2016年3月1日、デスクトップサイズのデジタル工作機械「monoFabシリーズ」の光造形方式3Dプリンタ「ARM-10」用光硬化型樹脂の新製品として、「PRR35-OP」と「PRH35-ST2」の取り扱いを開始した。
PRR35-OPは柔軟質タイプの樹脂材料で、2015年10月に発売した軟質タイプの「PRF35-ST」よりも柔軟性があり、ソフトな触り心地のフィギュアや密閉容器のパッキン部分のような質感に仕上げることが可能。これまで以上にリアルなデザイン試作が行えるようになるという。
2016年1月27〜29日に行われた「3D Printing 2016」では、PRR35-OPを使って出力したクマの人形、人間の鼻/耳などの造形サンプルの展示に加え、PRR35-OPを使った造形物の表面に同社UVプリンタ「LEF-300」で表面加飾(革シボ加工)した腕時計用ベルトのサンプル展示も行われていた(関連記事:新素材とUVプリントで広がる3Dプリンタの可能)。PRR35-OPの販売価格(税別)は1本(350g)1万5000円である。
造形用途に合わせ、3つのタイプの特性から選択可能に
一方、硬質タイプのPRH35-ST2は、従来の「PRH35-ST」のリニューアル製品で、環境面での取り扱いを容易にした他、大幅なコストダウンを実現。1本(350g)9800円(税別)で提供される。
今回の新製品の追加・置き換えにより、ARM-10のユーザーは用途に合わせ、硬質(PRH35-ST2)、軟質(PRF35-ST)、柔軟質(PRR35-OP)の3つのタイプの樹脂特性から造形素材を選択できるようになる。
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