温熱と低周波での治療が選択可能な充電式治療器:医療機器ニュース
オムロンは、血行を促進する温熱治療と、凝りや痛みを緩和する低周波治療ができる温熱低周波治療器を発売した。凝りや痛み、冷えの悩みが深刻な人向けの機種も同時に発売。どちらも充電式のため、場所を選ばず使うことが可能だ。
オムロンは2016年2月15日、血行を促進する温熱治療と凝りや痛みを緩和する低周波治療の両方ができる温熱低周波治療器「HV-F320」と、強い凝りや痛みを緩和する「HV-F311」を発売した。
今回発売されたHV-F320は、約41℃の温熱治療と微弱な電気による低周波治療を交互に行うことで、痛みや凝りをほぐすことができる温熱低周波治療器だ。「温治療コース」と「低周波コース」の2つの治療コースが選択できる。温治療コースは、患部を約30秒温めた後に、低周波による刺激で約60秒間痛みや凝りを心地よくほぐす。温めることで血行を良くし、凝りの解消や筋肉の疲労回復を早める効果が期待できるという。低周波コースは、30分間、低周波でじっくり治療するもので、定期的な体のケアに向いている。
治療箇所は肩・腕・腰・ふくらはぎ・足裏・関節の6種類で、「部位選択モード」は、選んだ治療箇所ごとに効果的なプログラムを選ぶことができる。また「もみ方モード」では、「たたく」「おす」「もむ」の3種のマッサージを選択可能だ。刺激の強さは20段階で調節できる。色はブラウン、ピンクの2色で、女性を意識した使いやすいコンパクトなデザインとなっている。
同時発売のHV-F311は、凝り・痛み・冷えなどの悩みが深刻な人向け。症状を緩和できる2つの治療コースを搭載している。「温治療Proコース」は、15分間じっくり温めてから15分間低周波でしっかりと治療する。「深部モード」は1200Hzの高い周波数で、強い凝り、痛みを伴う部位を治療する。
どちらも、本体は同社の低周波治療器として初の充電式を採用しており、ACコードが邪魔にならずに使える。充電時間はともに約5時間で、満充電の場合で約4回使用可能だ。本体の大きさはHV-F320が縦103×横103×厚さ29mmで、重さ約190g。HV-F311は縦165×横71×厚さ30.5mmで、重さ約220gとなっている。
価格はオープン。発売後1年間で、HV-F320は4万台、HV-F311は2万台の販売を目指すとしている。
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