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第48回 機器内部シリアル接続規格前田真一の最新実装技術あれこれ塾(3/6 ページ)

実装分野の最新技術を分かりやすく紹介する前田真一氏の連載「最新実装技術あれこれ塾」。第48回は機器内部シリアル接続規格について解説する。

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3.PPmL、Advanced PPmL

 PPmLはNECエレクトロニクス(現:ルネサス エレクトロニクス)が2006年に発表した転送方式です。

 Mini-LVDSは配線数を減らすためマルチドロップ仕様にしました。

 しかし、パネルが大型化し、解像度が高くなると、配線遅延のため、タイミング制御が難しくなりました。更に、データ線、アドレス線が多くなり、レシーバの数が増えるとマルチドロップではドライブ能力が不足してきました。そこで、mini-LVDSを1負荷(Point-to-Point)配線にした規格がPPmL(Point-to-Point mini-LVDS)です(図9)。


図9:PPmL

 1レーンのデータ転送速度は560Mbpsです。さらにNECエレクトロニクスは2008年にAdvanced PPLM(Point to Point mini LVDS)を発表しました。Advanced PPmLは、PPmLがLVDSからの技術であるソースシンクロナス方式だったのを埋め込みクロックにした規格です(図10図11)。


図10:埋め込みクロック

図11:Advanced PPmLの配線

 これにより基板の低価格化や伝送速度の向上を図っています。

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