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米国で進む医療機器とビッグデータ連携のためのルール整備海外医療技術トレンド(9)(1/3 ページ)

デバイスとしての医療機器は、モノのインターネット(IoT)を介してビッグデータと連携する。米国では、データ利活用に向けた標準化への取り組みも急ピッチで進んでいる。

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米国が重視するビッグデータの相互運用性フレームワーク

 2015年9月、米国国立標準研究所(NIST)のビッグデータパブリックワーキンググループ(BD-PWG)は、「ビッグデータ相互運用性フレームワーク・バージョン1.0」を公表した(関連情報)。2015年4月に草案を公表して、パブリックコメントを募集し、その結果を取りまとめたものである。フレームワークは、以下の通り7分冊で構成されている。

  • NIST SP 1500-1 -- Volume 1:Definitions
  • NIST SP 1500-2 -- Volume 2:Taxonomies
  • NIST SP 1500-3 -- Volume 3:Use Case & Requirements
  • NIST SP 1500-4 -- Volume 4:Security and Privacy
  • NIST SP 1500-5 -- Volume 5:Architectures White Paper Survey
  • NIST SP 1500-6 -- Volume 6:Reference Architecture
  • NIST SP 1500-7 -- Volume 7:Standards Roadmap

 実際の策定作業に際しては、「定義/分類」「ユースケース/要求事項」「セキュリティ/プライバシー」「リファレンスアーキテクチャ」「技術ロードマップ」の各分科会が、以下のようなステージにアウトプットを策定/公開する方針で進めてきた。

  • ステージ1:上位レベルのビッグデータリファレンスアーキテクチャの主な要素で、技術やインフラストラクチャ、ベンダーに依存しないものを定義する
  • ステージ2:NISTビッグデータリファレンスアーキテクチャ(NBDRA)の要素間の一般的なインタフェースを定義する
  • ステージ3:一般的なインタフェースを介してビッグデータの一般的なアプリケーションを構築することにより、NBDRAを検証する

 本フレームワークでは、ビッグデータの定義について、「従来のデータアーキテクチャで効率的に処理することができない、新しいデータセットをさす。新たなアーキテクチャが必要となるビッグデータの特徴としては、容量(例:データセットのサイズ)と種類(例:複数のリポジトリ、ドメインまたはタイプからなるデータ)、データの動的な特徴としての速度(例:流量)と変動性(例:他の特徴の変化)がある」としている。

 また、ビッグデータレファレンスアーキテクチャの全体像については、図1に示すように、「システムオーケストレーター」、「データプロバイダー」、「ビッグデータアプリケーションプロバイダー」、「ビッグデータフレームワークプロバイダー」、「データコンシューマー」、「セキュリティ/プライバシーファブリック」、「マネジメントファブリック」を構成要素とする全体像を挙げている。

図1
図1 NISTビッグデータリファレンスアーキテクチャの全体像(クリックで拡大) 出典:NIST Big Data interoperability Framework Version 1.0.(2015年9月)

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ビッグデータ | 医療 | NIST | IoT | 医療技術


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