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製品含有化学物質情報システムに紛争鉱物対応オプションを付加:製造ITニュース
沖電気工業は、同社の製品含有化学物質情報システム「COINServ-COSMOS-R/R」を、最新の紛争鉱物レポートフォーマット(CMRT4.0)に対応させたと発表した。
沖電気工業は2016年1月19日、同社の製品含有化学物質情報システム「COINServ-COSMOS-R/R」(COSMOS-R/R)を、最新の紛争鉱物レポートフォーマット(CMRT4.0)に対応させたと発表した。
紛争鉱物とは、紛争が続くコンゴ民主共和国および隣接諸国で産出される、タンタル・スズ・金・タングステンの4鉱物。武器購入や戦闘維持の資金源となることを防ぐため、米国の金融規制改革法により、米国上場企業には紛争鉱物使用状況に関する情報の開示が義務づけられており、各企業における対応が必要となっている。
COSMOS-R/Rは、RoHS指令およびREACH規則に対応した、製品が含有する化学物質情報の管理・集計・法令順守判定などの機能を提供するシステム。今回、顧客の要望に応えて、最新の紛争鉱物レポートフォーマットであるCMRT4.0に対応させる機能を「紛争鉱物対応オプション」として新たに付加した。
同オプションは、取引先から回答を受けたCMRTファイルの一括登録と回答データの集計、これらの情報に基づくCMRT提出ファイルの作成などの機能を持つ。紛争鉱物情報の確実な集計・登録と情報伝達業務の効率化が可能になり、従来の化学物質管理に加え、紛争鉱物を取り巻く新たな規制にも同時に対応できるようになるという。
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