四六時中「見」守られたくないからレーダーがいい
パナソニックと京都大学が開発した、ミリ波レーダーによる非接触の生体情報モニタリング技術の会見に出席しました(関連記事:ミリ波レーダーで居間にいる家族全員の心電図が見られる、センサーは10cm角に)。
技術開発そのもののニュースリリースは会見が開かれた1月28日の1週間前当たる1月20日に出ていました。ただ、リリースの文面を読んだだけでは、これまで何度か取材してきた、24GHz帯のマイクロ波レーダーを使った呼吸と心拍のセンシングとの違いがいまいちピンときていませんでした。
例えばシャープは、テレビチューナーやパラボラアンテナのLNB(Low Noise Block Converter)などで培った高周波部品技術を応用したマイクロ波センサモジュールを発表しています(関連記事:医療機器はシャープの新たな柱になるか、「健康コックピット」などずらり)。かなり小型のモジュールであり、パナソニックと京都大学のミリ波レーダーの技術よりもはるかに実用化が容易ではないかと考えていました。
今回、会見が開かれるということで、24GHz帯のマイクロ波レーダーとの違いについてしっかり確認してきました。そのあたりは先に紹介した記事に書いてありますので、お読みいただければと思います。
さて、24GHz帯のマイクロ波レーダーと今回のミリ波レーダー、ともに大きな特徴となっているのが、住宅や介護施設での「見守りシステム」に利用できるが、実際に「見」てはいない点です。
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