「N-ONE」がピックアップトラック、「S660」がクラシックカーに変身:東京オートサロン2016(1/2 ページ)
ホンダアクセスは「東京オートサロン2016」に軽自動車「N-ONE」をベースにしたピックアップトラックと、クラシックなデザインでカスタマイズした2人乗り軽スポーツオープンカー「S660」を展示した。純正カー用品の開発強化の一環となる取り組みだが「来場者の反応次第で、商品化に動き出したい」(ホンダアクセス担当者)という。
ホンダアクセスは、カスタムカーの展示会「東京オートサロン2016」(2016年1月15〜17日、幕張メッセ)に軽自動車「N-ONE」をベースに改造したピックアップトラックと、クラシックなデザインでカスタマイズした2人乗り軽スポーツオープンカー「S660」の試作車両を展示した。どちらも現状では量産の計画はないが「来場者の反応次第で、商品化に動き出したい」(ホンダアクセス担当者)としている。
あたたかみのある軽トラを作りたかった
ホンダアクセスが試作車両を製作してオートサロンで展示したのは「よりよい純正カー用品を研究開発するための自己啓発の一環」(同社担当者)だという。オートサロンの場を利用してクルマの形でアイデアを投げかけて、来場者の反応や意見を開発に反映させていく。試作車両のデザイン案は、社内で公募した約70点の中から投票で選んだ。
ピックアップトラックのN-ONE「FRIENDLY 2 SEATER/N-ONE PICKUP TRUCK」は、フレンドリーなぬくもりのある質感をコンセプトに、木目調のパネルや木材を使用してデザインした。あたたかみのあるデザインとした背景には「クルマの無機質で冷たい印象を変えたい」(デザイン発案者)との思いがある。また、軽トラックを題材に選んだのは「軽トラックは乗って行ける場所が限られる。農道なら違和感はないが、都心を走ると周囲から浮いてしまう。街乗りに違和感のない軽トラックがあってもいいのでは」(同)という狙いがある。
デザイン発案者がこだわったのは、木材を使用した荷台だ。荷物の積み下ろしで触れる場所に木材で柔らかい手触りを持たせるためだ。「木材なら使い込む中で傷がついても味わいになる」(同)という。
木材を使った車両の外装は量産化で高いハードルとなるが、デザイン発案者は「木材が難しければ、他の材料に変えても手触りを重視するコンセプトを生かしたい」と述べた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.