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「SCORモデル」を使ってサプライチェーンを考える生産管理の世界共通言語「APICS」とは(3)(5/5 ページ)

グローバルサプライチェーンを運営していく上で“世界共通言語”とも見られている「APICS」を専門家が解説していく本連載。3回目は、SCMに関するグローバルスタンダードのプロセス参照モデル「SCORモデル」について紹介する。

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APICSの認定資格「SCOR-P」にチャレンジ

 APICSではSCORに関する認定資格「SCOR-P(SCOR-Professional)」を発行している。グローバル・サプライチェーンで活躍するためにはぜひ持っておきたい資格の一つである。また、SCORに関する理解度を測る目的でこの資格試験にチャレンジすることも意味がある。

 この資格試験は、SCORに関して以下の6つのコンテンツエリアから出題される。

  1. Key Concepts:SCORのモデルとしてのフレームワークに関する内容で、レベル1、2、3の階層構造や、レベル2のプロセス分類などに関する問題
  2. Metrics:メトリクスの定義に従った計算や、指標の分解、レベル1メトリクスのベンチマーキングに関する問題
  3. Processes:Plan、Source、Make、Deliver、Return、Enableの各プロセスの内容に関する問題
  4. Best Practices:サプライチェーンの施策やソリューションの定義や適用に関する問題
  5. Skill:特定の機能を実行する際に必要な人材の要件に関する問題
  6. Methods(Techniques):サプライチェーンのプロジェクトで有用な各種手法・技法に関する問題

 設問は全60問で試験時間は120分。75%以上正解すれば合格となり、SCOR-Pと認定される。日本にはSCOR-Pの保有者はほとんどいないので、今ならまだ希少価値がある資格である。皆さんにもぜひトライして頂きたい。


筆者プロフィル

三枝利彰(さえぐさ・としあき) SCOR-P

 日本ビジネスクリエイト 取締役シニアディレクターコンサルタント、東工大大学院キャリアアップMOTストラテジックSCM講師。

 東京工業大学大学院理工学研究科(経営工学)修了後、鉄鋼メーカーを経て、日本ビジネスクリエイトでコンサルティングに従事。旧サプライチェーンカウンシル(SCC)日本支部では、ボードメンバーや認定SCORインストラクターとして活躍し、現在はNPO法人バリューチェーンプロセス協議会(VCPC)の理事も務める。


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