帰宅する、父さん迎える、掃除ロボ
公開されたAPIを用いてロボット掃除機の新しい可能性を開拓するコンテスト(公式)でグランプリに輝いたのは、ロボットがまるでペットのように、家族の一員のように振る舞うアプリだった。
お父さんが最寄り駅を出て家に近づいてくるのを感じ取り、「もうすぐ帰ってくるよ」とソワソワするお掃除ロボット――。シャープの実施した「COCOROBOアプリコンテスト」でグランプリに輝いたのは、ロボットがまるでペットのように、家族の一員のように振る舞う、そんなアプリだった。
シャープのロボット掃除機“COCOROBO”「RX-V200」はAPIが公開されており、そのAPIを利用すると自由な発話と動きの制御、それにロボットがセンシングしたデータの取得が行える。コンテストグランプリの「COCOROBOのお父さん帰ってくるよ!!APP」(Team QOLP)は、公開されたAPIを活用しての作品だ。
帰宅するお父さんが最寄り駅に着つくと、スマートフォンのアプリがGPSで現在位置をCOCOROBOに送信、受信するとCOCOROBOは「もうすぐ帰ってくるよ」と話し出す。さらに自宅のWi-Fi圏内に入ると帰宅間近であることを察してソワソワし始め、帰宅するとCOCOROBは取り付けられたBeaconの近距離位置情報を使って帰宅を“知る”。帰宅を知ったCOCOROBOは音声と動作で帰宅を喜ぶというアプリケーションだ。
掃除機ながらあたかも家族の一員のように振る舞うことから、開発チームからは「将来的には玄関まで迎えに行けるようにするなど、ぜひ進化させたいと思える内容でした。 ココロボがより一層家族の一員と感じてもらえるよう、今後の参考とさせて頂きたいと思います」とのコメントが寄せられている。
この他にもコンテストでは、デジタル絵本を読み上げ、加えて物語にマッチした照明の色で演出を加える「お絵本コンシェル」が「ココロボ賞」を受賞、ロボット「Palmi」との連携アプリ「COCOROBO×Palmi COCOROBOとテレパシー」、スマートフォンで周囲を見渡す“目”を追加した「360度見守りアプリ みまもりちゃん」などが入賞している。
なお“COCOROBO”「RX-V200」は掃除ロボットのカテゴリに入る製品ながら、発話機能を利用してさまざまなバリエーションモデル(「妹」「セバスチャン」「奥州筆頭」)が登場している。
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